古物市場とは?➁

古物市場とは?

古物市場とは?気になる仕組みについて

古物市場に参加するにはどうしたらいいのか?
どんなメリットや注意点があるのか?

参加には古物商許可証と主催者の承認が必要

古物市場というのは、古物商同士が在庫品を売買するための場です。
売る側は在庫調整として利用します。
不要な在庫を処分するというわけです。

買う側は仕入れルートの一つとして利用します。
一般に出回っている中古品と比べると、かなり安い金額で売買されるのが特徴です。

この古物市場は全国各地で開催されていますが、一般にはあまり知られていません。
般の人は基本的に参加することができず古物商として業務を行っている者のみが参加できる仕組みになっているためです。

参加する際には古物商許可証が必要で、入口などで確認されます。
一般の人は開催日時を知っていても、会場の中に入ることができません。

また、主催者が参加条件を設けていることもあります。
その参加条件に合致していないと、古物商の許可を得ている人でも参加できません。

たとえば、業歴などで参加条件を絞るケースや、既に参加資格のある人からの紹介が必要なケースなどです。
主催者が個別に参加を承認するケースもありますが、いずれのケースにおいても、前もって主催者側に参加申し込みをしておかなければなりません。

古物市場を活用するメリット

古物市場では、市価と比べてかなり安い金額で古物が取引されます。
そのため、リサイクルショップにとっては、安く商品を仕入れられる点が大きなメリットです。

取引相手が同業者であることから、大量に古物を買うこともできます。
定期的に開催されるため、仕入れルートとしての安定性も高いと言えるでしょう。

店舗で一般の利用客から買取をしているリサイクルショップも多いですが、その場合は大量に仕入れをすることは難しいです。
買取希望者が多く来店する日もあれば、ほとんど来ない日もあります。

そういった点を比較してみると、古物市場は安く安定して商品を仕入れられる場として、多くのリサイクルショップ経営者に利用されています。

リサイクルショップを開業する段階では、古物市場のメリットを仕入れ側から考える人が多いですが、在庫処分をする際にも重宝します。
リサイクルショップの店舗も商品陳列に使えるスペースに限りがあるでしょう。
特に開業したばかりのリサイクルショップでは、あまり広い店舗を使えません。

そのため、売れない商品は長く置いておかずに早めに処分するのが得策です。
売値を下げてもなかなか売れない商品も少なくありませんが、そういった場合に古物市場が役立ちます。

自分の店舗で余っている商品でも、ほかの店舗では不足していることがあるためです。
仕入れをする時と同様に、大量に在庫を処分することも可能です。

注意点

古物市場に参加しているのはプロばかりです。
中にはこの道何十年というベテランもいます。

オークション形式で売りたい人が出品して、買いたい人が落札するというやり方になっている古物市場がほとんどですが、開業したばかりのリサイクルショップ経営者は、多少損をしてしまうことも少なくありません。

ある程度の相場感がないと、相応の金額で落札するのは難しいからです。

古物の場合には、使用感や付属品の有無などにより、取引価格の相場が異なりますが、そういった点も含めて、ある程度の目利きができないと厳しいものがあります。

慣れないうちは、値頃(買うのにちょうどいい値段)だと判断して落札した商品と同じ物が、もっと安い金額で出品されているのを見かけてしまうことも多いです。

最初は、多少損をしてしまうこともあるでしょう。
慣れないうちは、あまり大量に取引せずに、相場感を養うような意味合いで取引することも大切です。

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